寝袋メンテナンス完全マニュアル!3つの洗い方と料金相場を比較

寝袋の洗濯方法
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キャンプの必需品「寝袋の洗い方」について詳しくご説明いたします。

寝袋は汚れや臭いが気になるアイテムですが、適切な方法で手入れを行うことで快適な睡眠環境を保つことができます。

本記事では以下の内容についてお伝えします。

  • 暖かさを保つ仕組み
  • 洗濯の手順とポイント
  • クリーニングの活用法

では最初に、寝袋がなぜ暖かさを保てるのか、その仕組みについてご紹介いたします。

寝袋が暖かく感じる理由

ダウン
引用:ナンガ

暖かさの秘密は保温効果の高い「空気層」

寝袋は体を包み込んだ瞬間から心地よい暖かさを感じられます。

寝袋のふんわりとした中綿には、水鳥の羽毛であるダウンや保温性の高い化学繊維が入っています。

これらの素材には無数の細かな空気の層が存在し、外気の冷たさを遮断すると同時に、体温が外に逃げるのを防ぐ働きをするのです。

湿気によって失われる保温機能

キャンプ

寝袋の使用後には必ず汗や皮脂が付着した状態となります。

この汗や皮脂に含まれる湿気をダウンや化学繊維が吸収してしまうと、素材同士が密着して空気を含む力が低下していきます。

その結果、寝袋本来の機能である

  • 保温効果
  • クッション性

が失われてしまうのです。

定期的なメンテナンスを行うことで、快適なアウトドア体験を実現できます。

寝袋のお手入れで重要なポイント

洗濯機

寝袋を清潔に保つために、以下の3つの要素を確認いたしましょう。

  1. 最適な洗濯時期
  2. 素材別の洗濯方法
  3. 洗い方の選び方

これらのポイントを順番にご説明していきます。

1.最適な洗濯時期

・寝袋の使用回数が30~50回
・シーズン終了時

が洗濯の目安となります。

毎回の使用後に洗濯をすることは、生地や中綿を傷める原因となるため避けましょう

日常的なケアは水洗いではなく、陰干しによる乾燥で十分です。

シーズン途中でも30回未満の使用であっても、長期間の保管を予定している場合は、次回の快適な使用のために洗濯をおすすめします。

2.素材別の洗濯方法

寝袋のお手入れを行う前に、必ず洗濯表示をチェックしましょう。

洗濯表示には寝袋を長持ちさせるための重要な取り扱い情報が記載されています。

水洗い不可

水洗い不可の表示がある寝袋を誤って洗濯してしまうと

・寝袋の素材の劣化
・機能の低下

・生地が傷んでしまう
・寝袋の性能が落ちてしまう

などのトラブルが発生する可能性があります。

水洗い不可の表示がある場合は、無理な洗濯は避け、専門のクリーニング店にご相談ください。

3.洗い方の選び方

洗濯表示で手洗いや洗濯機での洗浄が許可されている寝袋は、ご自身でのお手入れが可能です。

化学繊維を使用した寝袋は耐久性が高いため、洗濯機での洗浄も安心です。

一方でダウン素材は非常にデリケートな性質を持っており、洗濯機の強い振動や回転で素材を痛める可能性があります。

そのため、ダウン素材の寝袋は、優しく丁寧な手洗いがベストな選択となります。

寝袋の正しい洗濯手順

洗濯機を使用した洗い方のポイント

【洗濯機の場合】
  • Step1
    事前準備

    すべてのファスナーを閉める

  • Step2
    洗濯

    洗濯ネットに入れて、毛布コースで優しく洗う

  • Step3
    乾燥

    化学繊維は高温に弱いので乾燥機は使用せず、風通しのいい日陰で干す

  • Step4
    仕上げ

    完全に乾いてから両手で軽く叩き、中綿の片寄りをほぐす

寝袋は完全に乾燥するまでに数日から1週間程度の時間を要するため、晴れの日が続く時期を選んで洗濯することをおすすめします。

手洗いでの丁寧な洗濯方法

ダウン素材の寝袋を手洗いする際は、専用洗剤を選ぶと安心です。

一般的な中性洗剤でも洗濯は可能ですが、繊細なダウン繊維を傷める可能性があります。

【手洗いの場合】
  • Step1
    事前準備

    ファスナーを閉め、バスタブにぬるま湯と洗剤を入れる

  • Step2
    洗浄作業

    寝袋を浸し、手や足で優しく押し洗い

  • Step3
    すすぐ

    水が綺麗になるまですすぎ、絞らず押さえて水を抜く

  • Step4
    乾燥

    乾燥機対応品は低温・短時間で、それ以外は風通しの良い日陰で干す

  • Step5
    仕上げ

    乾燥後は両手で軽く叩き、中綿を均一にする

専門店によるクリーニングサービスの活用

ご自身での洗濯に不安がある場合は、専門家によるクリーニングの利用がお勧めです。

メーカー純正のクリーニング

代表的な寝袋メーカーのクリーニングサービスについて比較しました。

メーカーナンガスノーピークイスカ
料金(税込)6,600円4,070円~2019年~休止中
送料利用者負担5,000円以上は無料
お届けまでの
日数
1ヶ月半~2ヶ月2週間
メーカー名のリンクから公式サイトに飛べます

メーカー純正のクリーニングサービスは、製品の特性を熟知した専門スタッフが対応するため、高い品質が期待できます。

一般クリーニング業者のサービス比較

会社名ヤマトヤクリーニングテントクリーニング.com洗匠屋ドロップルーフリナビス
ロゴヤマトヤクリーニングテントクリーニング.com洗匠屋ドロップルーフリナビス
料金(税込)3,700円

化繊 4,400円~
ダウン5,060円~
4シーズン6,050円
4シーズン以外4,950円
4シーズン6,650円~
3シーズン4,900円~
夏用4,060円
テントクリーニングに
+4,400円で追加
送料15,000円以上は無料

16,500円以上は無料

8,800円以上は無料

+770円

無料
北海道・沖縄・離島を
除く
お届けまでの
日数
1~3週間28日3週間~1ヶ月3ヶ月10~20営業日
特徴クリーニング料金が安い大きいサイズも対応可能撥水加工を無料で提供撥水性の復元が得意テントも同時に出せる
会社名のリンクから公式サイトに飛べます

全国対応の宅配クリーニングサービスで、それぞれの店舗が独自のサービス内容を展開しています。

おすすめのクリーニング業者2選

ヤマトヤクリーニング

ヤマトヤクリーニング
引用:ヤマトヤクリーニング
おすすめポイント

高品質なサービスを手頃な価格で提供

寝袋の素材やブランドに関係なく、すべて一律3,700円という明確な料金設定となっています。

品質面では、熟練スタッフによる丁寧な手作業で寝袋を優しく洗い上げます。

さらに、新潟県の清浄な自然環境を活かした天日干しにこだわり、寝袋の風合いと機能性を最大限に引き出しています。

このような細やかな配慮と確かな技術力により、多くのユーザーから高い評価を得ているサービスです。

リナビス

リナビス
引用:リナビス
おすすめポイント

テントと寝袋を同時にクリーニングできる

テントのクリーニング料金13,200円の注文時に、寝袋を1点4,400円で追加できるお得なプランを提供しています。

寝袋単体のクリーニングには不向きですが、テントのお手入れと一緒に依頼することで、まとめて清潔に保つことができます。

次のシーズンの準備として、両方のメンテナンスをお考えの方には、大変使いやすいサービスといえます。

快適な睡眠のための寝袋メンテナンス

寝袋の定期的なメンテナンスにより、快適な保温性とクッション性を保つことができます。

お手入れの方法は、まず洗濯表示をしっかりと確認し、素材に合わせた適切な洗浄方法を選びましょう。

適切なケアを行うことで、寝袋を長く快適な状態で使い続けることができますよ。

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