布団のなかには、たくさんの小さなダニが住んでいるのをご存知ですか?
あたたかくて湿った場所を好むダニは、私たちの皮膚から落ちるフケやアカを食べて生活しています。そのため、湿気がたまりやすい布団は、ダニたちにとって快適な住まいとなっているのです。
この記事では、布団のダニを減らして、心地よい眠りを実現するための方法をご紹介します。やさしいお手入れ方法で、快適な眠りの環境を整えていきましょう。
布団のダニ対策が大切な理由

布団の中で暮らすダニは、私たちの健康に影響を与えることがあります。
ダニの死骸やフンがアレルギーを引き起こす物質となり、からだの中に入ると様々な不快な症状が現れるのです。
ダニによるアレルギー症状は、からだの4つの部分に表れやすい特徴があります。
症状が出る場所 | 主な症状 |
お肌 | かゆみ、湿疹 |
目 | かゆみ、涙が出る、赤くなる |
鼻 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり |
呼吸器 | せきが出る、息苦しい |
私も子どもの頃はアレルギー性鼻炎があり、一年中くしゃみに悩まされた経験があります。
特に小さなお子さんは、アレルギーの症状が出やすいと言われています。お子さんは部屋の中を元気よく動き回るので、布団に潜んでいたダニが空気中に舞い上がります。大きく開いたお口や鼻から入りやすく、アレルギーになりやすいのです。
布団のダニ対策をしっかり行うことで、つらいアレルギーの症状を和らげ、防ぐことができます。お子さんの健やかな成長のためにも、ぜひ実践してみましょう。
布団のダニ対策!今日から始められる3つの方法
毎日の生活に取り入れやすいダニ対策の方法をご紹介します。
- 布団を日光に当てる
- 布団乾燥機で乾かす
- 掃除機でケアする
まずは1つ目の方法から詳しくご説明します。
1.布団を日光に当てる

布団を日光に当てましょう!
太陽の光が見える日は、布団を外に出して風を通すとよいでしょう。
ダニは湿気の多い場所を好んで住みます。布団を外に出すことで中の湿り気が減り、ダニが住みにくい環境を作ることができます。
布団を外に出すときは、以下の点に気をつけましょう▼
- カバーやシーツは外さずそのままに
直接日光が当たると、布団の生地が傷んでしまう可能性があるためです。
- 布団をたたくのは避ける
ダニの死骸が細かくなって空気中に広がり、寝ているときに吸い込んでしまうことでアレルギーを引き起こす心配があります。
2.布団乾燥機で乾かす
天気が優れない日や外干しが難しい方には、布団乾燥機が便利な道具となります。
ダニは高い温度に弱く、50度以上の熱に30分以上さらすと生きられないことがわかっています。布団乾燥機は60~70度まで温度を上げられるので、ダニを減らす効果が見込めます。寒い冬も暑い夏も、季節を問わず使える便利さも魅力です。
3.掃除機でケアする

布団を日光に当てたり乾燥機にかけたりした後は、必ず掃除機でダニの死骸を取り除きます。
残ったダニの死骸は新しいダニのえさになってしまうため、きちんと取り除くことが大切です。
効果的な掃除機のかけ方は以下の通りです▼
- 布団専用のヘッドに付け替える
専用ヘッドがないときは、普通のヘッドにストッキングを被せると布地がくっつきにくくなります。 - 縦・横・斜めの方向に、ゆっくりと丁寧にかける
急いで動かすより、じっくり時間をかける方が効果的です。 - 表も裏も忘れずに掃除する
布団のダニ対策はどのくらいの頻度で行うの?

週に1回のお手入れが効果的です。
ダニの繁殖力は驚くほど強いのです。1匹のメスダニが産む卵は約100個にもなり、寿命は2~3か月続きます。
たとえば布団に10匹のダニがいた場合、何も対策をしないと3か月後には1万匹にまで増えてしまいます。
ダニは想像以上のスピードで増えていくため、定期的なお手入れが欠かせません。布団を清潔に保ち、快適な睡眠環境を維持するために、週1回のケアを習慣にしていきましょう。
クリーニングで布団をすっきりリセット!

布団のお手入れを長期間していないと、たくさんのダニが住みついている可能性があります。布団を新しい状態に戻すなら、クリーニング店での丸洗いがおすすめです。
丸洗いは布団の内部まで十分な水で洗い流すため、奥に潜んでいたダニや汚れもしっかりと取り除くことができます。
重たい布団を持ち運ぶのが大変な方には、自宅で申し込める宅配クリーニングが便利な選択肢となります。集配の手間が省け、自宅にいながら布団のケアができるサービスです。
まとめ|健やかな眠りのために
布団のダニ対策をすることで、つらいアレルギーの症状を和らげたり防ぐことができます。
毎日の生活に取り入れやすい方法から始めてみましょう。布団を日光に当てたり、乾燥機を使ったり、掃除機をかけたり、できることから実践していくことで、心地よい睡眠環境を作ることができますよ。